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もう、服従しない イスラムに背いて、私は人生を自分の手に取り戻した - 和書 - ペットのセレクト通販

アイテム詳細

矢羽野薫

エクスナレッジ

グループ:Book

ランキング:101181

価格:¥ 1,890

ポイント:18 pt

発売日:2008-09-30

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カスタマーレビュー

政治学、宗教学、民族学を越えた書物                                                   (2008-12-03)
エチオピアの東隣のソマリア女性の半生記。記述は率直で具体的、女性差別と言うような間接的な表現よりも良く実態が理解できる。
ソマリアは国家というよりは氏族社会で、インドのカースト制度よりも面倒な印象。
男女差別、文明の衝突、宗教紛争の根本にあるものを理解するのには絶好の好著。
アフガニスタンも似たような氏族社会なら、果たしてアフガン問題の解決は可能か?という感慨ももった。
ソマリア、イエメン、オマーン、アフガンなど国家以前の地域の難しさを思い知らされる。

不寛容に対する慣用に気付いた女性  (2008-10-26)
著者はソマリアで生まれ、伝統を重んずる祖母と近代的な父、
そしてイスラム教を深く信仰する厳しい母のもとで、兄と妹と共に育てられました。
幼い頃、ソマリアで内戦が勃発し、父は政府に反対する組織の主要人物となり、
家族はサウジアラビア、ケニア、エチオピアと移動を続けます。

サウジアラビアはイスラム教が最も深く根付いている国であり、
ケニアは祖母や母からすれば「野蛮人」の国で、
エチオピアはキリスト教を信仰する―不信心者の―国である中で、
著者と兄と妹は比較的恵まれた環境の中、学校へ通います。

そしてイスラム教を深く信仰する中で、
著者はコーランの中に書かれた「平等」に疑問を感じ始めます。
男性は1人で外に出ていいのに、なぜ女性はだめなのか。
コーランの中では、神への服従、女性は男性への服従が書かれていて、
妻が服従しない場合は夫は鞭で打っても良いと書かれている、
果たしてこれは本当に平等と言えるのか―

父が見つけた夫との結婚を機に、
著者は欧州へ行き、オランダで難民として認定されます。
そしてイスラム世界の不平等を追求し、オランダで国会議員となります。

多くのイスラム過激派から死刑宣告を受けながらも、
彼女はイスラム批判を続けます。

前半部分は著者の、ソマリアを始めとするアフリカ諸国での生活が描かれ、
後半では欧州での暮らしと闘争が描かれています。
その対比はとても明白なもので、後半部分では彼女の主張がひしひしと伝わり、
同時に、死刑宣告を受けても批判を繰り返す、女性としての強さが滲み出ています。


前半部分でイスラムの「服従」という観念を読み終えた後に、
後半部分では9.11の事に触れられている部分がありますが、
著者の考えを読んだ後に9.11の背景について考えれば、
イスラム原理派による「不信心者に対する攻撃」という点で、
今まで知らなかった新しい考え方に辿りついたように思います。


ただ、
「全てのイスラムの女性は、神への絶対服従の下で虐げられている」
という著者の主張は、やはりある種、偏っているようにも思えます。
この本ではかなり率直にイスラムを否定しており、
読めば誰もが「イスラム教=暴力的」という印象を受けてしまうように思います。
日本でニュースでイスラム過激派によるテロの報道によって抱く印象とは違い、
かつてはイスラム教を深く信仰した著者が書くからこそ、説得力があるのでしょうか。

この本を読んでから、少しコーランを読んでみようかと思っています。

イスラム云々よりも、イスラム教の下でかつて虐げられた女性が、
自分自身の自由の権利と人生を勝ち取った自伝、といった形で読むのをお奨めします。

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