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幻冬舎
グループ:Book
ランキング:2452
価格:¥ 720
発売日:2004-04
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カスタマーレビュー ![]()
闇社会の真実だと思う
(2009-06-29)
小さな子供が男女関係なく、売り飛ばされ性のおもちゃにされる。その描写もさることながら、子供を売り買いする人間たちのやり取りや、上下関係、残酷さ、まさかここまで詳細な描写は、想像だけでは書けないだろうと思う。闇社会に詳しい著者ならではの、情報網から得た描写であると確信する。
そして、またこれが小説だと言い切れないのは実際日本に多く存在する売春ツアーのあっせん、臓器移植の提供・・・確かにアジアでは簡単にできると、新聞記事で読んだことがある。
自分の周りには、関係者がいないために、この本でも読まなければ知らずに済んでしまった世界なのかもしれない。しかし、確かに実在するのだ。
梁さんは、こわい。こんなどろどろした社会を書きながらも、平常心で生きていけるなんて。
梁さんは、強い。これが小説ではないと気付いた人間たちから襲われることを恐れないのだろうか。
何もできず、安穏と暮らすだけの自分を恥じてしまった作品だ。
親を教育しろ
(2009-05-16)
何でペドファイルという異常性癖の人達がいるのかな。それも一つの性癖で今後も一定数の人達はそうなってしまうのだとしたら、子供達を守るには、まず親ですよね。大切に育てられない子供を産むんじゃない。避妊を徹底しろと言いたい。もしかしたら貧困のあまり最初から売るつもりで子供を産むのかとも思ったけど売る値段があまりにも安くて育てるのにかかった費用より全然赤字です。食いぶちが減るだけ良いという程度の安易な考えで子供を奈落の底に突き落とすのは全く理解不能。本当に避妊しろ!と思う。
この現実を直視せよ、人間の子どもをどう位置づけ大切にするか
(2009-05-15)
既に映画化された作品を観ているのでわかりやすかった。 医師という職業がらかような話しを聞かされてきた。
辛い厳しい現実を映像で見せられ、平然としているオノレがおかしいのか、否、おかしいとは思わぬ。
原作の文章は逆に映画の解説書に思えた。
この作品では中心は社会福祉センターの中心、タイ女性のナバボーンとそれを支える者たち。さらに、日本から来ている20代半ばの音羽。ジャーナリストとして冷静に対応している南部は、脇役である。
人間の子どもをどう位置づけ、大切にするかという重大なる問いである。
あくまでも、主人公は人間の子どもたちである。
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★永江朗氏の解説が分かりやすい。
梁石日(ヤン・ソギル)という作家をきわめてわかりやすく伝えてくれる。
解説者ほ最後の結末に感動している。
諸氏はいかがですか。私は考え込んでしまった。
戦慄を覚える
(2009-04-18)
タイのスラムの社会福祉センターのナパポーンと音羽恵子たちと、少年少女売春のホテル・プチ・ガトーのソムキャットたちを軸に、貧しい北方出身の二人の姉妹の運命が語られている。
二人とも親のちょっとした贅沢のために(よく見えないテレビや冷蔵庫、中古のバイク)簡単に売られてしまう。その後待っていたのは、絶対恐怖をしみ込ませて客の言うことを何でも聞く性の奴隷だ。姉の方はエイズが感染して、転売され、あげくの果てに黒のゴミ袋につめられて、ゴミとして捨てられてしまう。ゴミ捨て場からかろうじて、ふるさとに戻るが、檻に入れられ、非業の死を遂げる。妹の方も始めは性の奴隷だが、金持ちの日本人の病気のこどものための臓器提供者として殺されてしまう。
梁石日さんは綿密に実態調査の上、小説を練り上げて作られたのだろう。そのリアルさに、その貧しさに、そしてその絶望的状況に子供を持つ親として戦慄を覚えた。
タイの児童売買、小児性愛を暴いた真実の書。先進国も無関係ではない!
(2009-04-16)
この小説をフィクションとして読んで欲しくない。現在、世界にはかたく見積もっても27百万人の奴隷がいる。タイでは、今でも『闇の子供たち』のように、子供たちが国境地帯から誘拐されたり、山間部の農民の無知と貧困につけこみから子供たちが売買されている。こうして売買された子供たちは、都市部の売春宿で拷問され、人間性を破壊され、ヨーロッパ・アメリカ・中東・華僑・日本人たちの性の玩具としていたぶられている。ある子供は、薬物の強要で命を失い、ある者はエイズとなり、生きたままゴミ袋に詰め込まれ、ゴミ処理場に放り込まれる。この文明の発達した現代社会で金儲けの手段として子供たちが使い捨ての消耗品のように消費されている。『闇の子供たち』は小説の形態をとっているが、ここに描かれているのは紛れもない事実でこの小説をルポルタージュといっても過言ではない。
現代の奴隷制は、明らかに違法ではあるが、警察・財界・政治家も、この奴隷利権の構造に組み込まれ何もしようとしないばかりか現代の奴隷制を維持しようとしている。国際社会、先進国政府もこの問題に対する腰は重い。NGOが奴隷を買い取り子供たちを救済すれば、お金になると更に子供の誘拐が増加し救いがない。これらの児童売買の背景には『貧困』があり、先進国による発展途上国の労働力の『搾取』の構造が背景として横たわっている。
小児性愛と奴隷を描いた作品だけに最初から最後までかなりの激しい描写の連続となるが全ての日本人に読んで知ってもらいたい内容だ。

