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できそこないの男たち (光文社新書) - 和書 - ペットのセレクト通販

アイテム詳細

福岡伸一

光文社

グループ:Book

ランキング:4081

価格:¥ 861

発売日:2008-10-17

在庫あり。

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http://pet-select-shop.com/asin/Books/4334034748/

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カスタマーレビュー

文系派科学者のジレンマ  (2009-06-30)
科学知識がない一般の人に、「科学」を読ませるときは、THESISよりも、「いちばんのりをめざす科学者」に比重を置いたほうが良さそうだ。

「二重らせん」「マリス博士の奇想天外な人生」「新薬スタチンの発見」「精神と物質」などなどは、ためになるだけでなく、読み物としておもしろい。この定石をしっかりと踏襲しているのが、福岡伸一氏の著作だ。

ここでは、Y染色体にある「男性らしさをつかさどる遺伝子」を追う科学者をとりあげている。デイビッド・ペイジとグッドフェローがくりひろげる一番争いレースは、グッドフェローのSRY遺伝子で決着がつく。(http://www.nature.com/nature/journal/v346/n6281/abs/346240a0.html)

描写がうまく、平均的な小説家よりも文章のテクニックがある。読者をひきこませる表現力は、サイエンスライターのなかではピカイチだ。平易に書かれており、中学生でも十分理解できると思う。

本の内容と離れるが、彼のような研究者がいることで、科学に興味をもつ学生も増えるはずだ。しかし、福岡氏は批判の方が多いように思う。理由は:1実績が少ない2コネがない3エンターテイメント性を高めるために、科学的でない表現をつかう4仮説を大胆にひろげるというところだろうか。彼の貢献はそれらの批判を補って余りうると思うのだが...

読み物としておもしろい  (2009-05-29)
生命の基本仕様が女であるというショッキングな事実が分子生物学への関心をかき立てる。遺伝子研究の歴史をたどりながら、専門的な話を、素人にも分かりやすく提示していることにこの本の価値があるのだと思う。著者の個人的な話を織り交ぜる手法には賛否があるようだが、科学研究の成果を世の中に広く伝える才能をもった科学者は貴重な存在だ。

前作の素晴らしさの印象が高かっただけに少し残念  (2009-05-22)
 前作「生物と無生物のあいだ」は、ウィルスは生物かどうかから始まって、生物とは何かということを本のテーマとしていた。今回は、精子はどのように発見されたかかに始まって、男と女の違いというより男とは何かということを本のテーマとしている。生物は、もともと女だけでDNAをつないでいた(単為生殖)が、環境適応のDNA多様性を目的に(ドーキンスの「利己的な遺伝子」的表現でいうとそのようなDNAが淘汰されずに進化してきた)女から男が作られた(有性生殖)。したがって、生物学的には「デフォルトは女であり、男は女をカスタマイズした」存在であり、男はある意味できそこないと言える。と、言うのがこの本の趣旨である。カスタマイズと「できそこない」がどのように結び付くのか同意しかねるが、単にアイキャッチのタイトルだと納得しよう。

 記述している内容は興味ある事実であろうし、文体やそのエピソード自体も面白く、取り扱うテーマは一貫している。にもかかわらず、前作ほどはのめり込めなかったし、何かバラバラな単なる事実を、筆者の知識と経験でうまく取り繕っているかのような印象がぬぐえなかった。すなわち、科学者としての自らの研究成果や発見が盛り込まれている訳ではなく、かつ、筆者自身の科学的根拠のある意見やメッセージがないということであろう。新書にそこまで期待することは難しいとは思うが、前作の素晴らしさの印象が高かっただけに少し残念である。とはいえ、面白い本であることは間違いない。

男であるがゆえに、楽しめた部分が多いかもしれない..  (2009-05-12)
著者の緩急がついた文章を 読者が受け止められるか否かで
本書の評価は分かれるだろう

私自身も章によって評価が分かれる
理解でき、面白いと思った章は以下
 第1、2、6、7、8、11章

さらに気に入ったのが、生物学者としての領域をはみ出した内容である
このプロローグとエピローグ
 「科学の世界の公用語は英語ではない。XXである。」(P20)
 「私がもし五感の全てを失ったとしても、なお私はXXを
  感じることができるだろう」(P282)

XXの部分はネタバレになるので、あえて伏せた
興味のある方は、本書を手にとっていただきたい


男であるがゆえに、楽しめた部分が多いかもしれない..

自分の○○○を万感の思いで眺めてしまった  (2009-05-10)
生物学的なオスとメスについて、その謎に迫った過去の研究者達の努力と悲哀を交えて書かれており、科学の面白さを知ることができる。100年以上も前に、匠の技でY染色体を「見る」ことに成功した学者、「性」を決定付ける遺伝子を発見したという世紀の大ニュースが「誤認逮捕」と判明する過程、世界的に有名な心臓外科医の栄光と挫折、などなど読み応えあり。
また、中盤の発生の過程の解説で、「デフォルト」のメスが「カスタマイズ」されてオスになっていくメカニズムは神がかりにさえ思えた。本書の薦めにあるとおり、自分のイチモツを万感の思いをもって観察してしまった。

いきものってすごいわ。

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