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深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫) - 和書 - ペットのセレクト通販

アイテム詳細

沢木 耕太郎

新潮社

グループ:Book

ランキング:5447

価格:¥ 420

発売日:1994-04

在庫あり。

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http://pet-select-shop.com/asin/Books/4101235074/

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カスタマーレビュー

混沌を混沌のままに、驚きを驚きのままに  (2009-08-15)
 インドに行くと人生観が変わるとよく聞く。それを揶揄する人もいるけど、実際そうなんだろうと思う。インドの人や街の持つ強烈な臭い、苛烈な格差、猥雑なエネルギー、聖なる信仰――これまで日本や欧米文化によって馴らされた常識が一気に吹き飛ばされるほどのインパクトが、インドという超大国にはあるんだと思う。だからこの第3巻は、香港・マカオ編である第1巻ばりに面白い。
 
 物乞い、野良牛、リキシャ、ドブネズミ、カースト。ガンジス、沐浴、死体焼場――目をそらさず、全てを見てやろうとばかりに、沢木は興奮気味にカルカッタやベナレスでの日々を綴っている。混沌を混沌のままに、驚きを驚きのままに、無理に理由を求めず、解釈しようともせず。だから読者にもインドのカオスがダイレクトに伝わり、沢木と共に高揚し、開放されていく。
 カトマンズでの沈没では一転して、恐ろしいほどの虚無が襲いかかる。ヒッピーたちへの視線も冷徹だ。長期旅行とは高揚と倦怠の繰り返しなんだなと思わされる。


 巻末にはブッダガヤで出会った此経氏との10年後対談が載っていて、絶え間無く移動し続けた沢木と、インドに居続けた此経氏との対比を軸に展開していく。特に、疲労困憊してくると、親切を食らって旅しているのに、親切がわずらわしくなるという沢木の発言が興味深くて、巻末の対談の中では一番面白かった。

ページをめくれば誰でも旅人  (2009-08-01)
 インド旅行に行くのでインド関連の本を読み漁ろうと思い、有名どころのこの本も外せないだろうとインド編の部分のみ買いました。

 ところがどっこい、さっき3を読み終わって続きが読みたくてたまらなくなり、閉店間際の駅前の本屋に走ってしまいました。凄いです。グイグイ引き込まれます。これでみんなバックパッカーになるんですね。納得です。

 壮絶な旅から帰った勢いで書いた本ならここまで人を惹きつけなかったでしょう。成長して、26歳のあの旅を噛み砕くほどの年月を経て書いてあるので、読者も置いてきぼりを食らいません。本を開くともう旅に出られます。

 私のように3のみ買った人でも全巻読んでしまうでしょう。そして何度も何度も読んでしまうでしょう。

どれもが『濃い』  (2009-05-11)
オリジナルは1986年5月リリースの『深夜特急 第二便』。本書はその前半部分を文庫化したもので、1994年4月25日リリース。文庫化の巻末にはこの『3』で登場する此経啓助氏との1984年8月掲載の対談『十年の後に』が加えられている。

『深夜特急』自体の最初の部分は、この『3』のカトマンズの部分から始まっている。それだけ、この『3』に収められた部分が最もディープな場所だった、ということでもあるだろう。思い出したのは植草甚一氏の『カトマンズ・・・・』である。第8章『雨が私を眠らせる』では、文体まで変わり、手紙になり、そこで旅は停止したかのようになる。ベナレスでのドラマチックな日々やブッダガヤでの子供たちとの生活、どれもが『濃い』。

第一便と第二便の間が18年も開いたのは何故だろう。おそらくはこのインド・ネパール・パキスタンでの日々が何であったのかを、考えたのではないだろうか。ジム・ロジャーズのバイクと車での二度の世界一周の話にもシビれるが、沢木耕太郎のインドはもっとシビれる。

沢木耕太郎 フィクションとノンフィクションの狭間  (2009-03-07)
多くのバックパッカー達を夢の世界へといざなってきた沢木耕太郎の『深夜特急』は何回読んでも彼の体験した世界へ惹きこまれていきます。本書の後半部分に書かれているインドのベナレスでの聖なるものと俗なるものの混沌とした日常にはあらためて驚きましたし、インド的なるものを追体験させてもらいました。
ガンジス河の沐浴所と死体焼場の隣接だけでなく、死体の扱いもまた日本人の死生観とは全く別の次元のものでした。このような筆者の体験がまた驚きとなって多くの若者をインドの旅へと誘っているのかもしれません。未知なる事柄に遭遇するたびに、旅そのものの魅力も感じるわけですが。

沢木耕太郎は、26歳の時に全てを投げ打って旅に出て、30代後半の時に本書(単行本)を世に出しました。実際、その間に10年以上の歳月が流れています。無名の作家も、この頃には有名な作家・沢木耕太郎として知られているわけで、若き旅人の無計画さと無鉄砲さをどこか冷静に見ている中年の作家がそこに存在しているのです。

彼の体験は当然全て実際上のものでしょうが、書かれている紀行文での彼の行動と考え方は、10数年という月日のフィルターを通して、消化され、旅のエッセンスを高い純度で再提示しているものと考えます。
それをフィクションというにはあまりにも早計です。旅の道中では、その坩堝に掘り込まれ流されている者にとって、その意味を知る余裕もありません。
人生を旅に例えますが、先の読めない旅の途中で、その時点を冷静に振り返るなんて作業は難しいに決まっています。だから、作家がしっかりと旅の意味を捉えた段階で文章化するのは「あり」でしょうし、その作業を経たからこそ、何十年と若者に支持されたわけで、ここに「深夜特急」の魅力が宿っていると思います。

インドは今も変わっていないだろう  (2008-10-12)
 私もインドを旅行したことがあります。日本の常識が通用しないことや人々の貧困に大変驚いたことを覚えています。
 この本では駅や路上で生活している人やベナレスの死体焼場のことを取り上げていますが文章がどちらかというと冷静です。残念ながら1巻の「香港・マカオ編」のちょっとの事にも興奮して何でもやってやろうというワクワク感が減じてしまっているように思います。旅も佳境に入って、一日一日を現地の人たちとどうやって過ごすかということに重点が置かれているので仕方のないことかもわかりませんが・・。

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